2014年04月13日

持久系アスリートに対するストレングス&コンディショニング

●最大有気的能力について


最大有気的能力の指標となる最大酸素摂取量は、長距離走競技パフォーマンスを向上させる要因であるが、それは絶対的要因ではなく一要因に過ぎない。


そのことは、同一水準の高い最大酸素摂取量を有する競技者間においても、競技パフォーマンスに差がみられることもあり、運動中、乳酸を蓄積せずにいかに高い強度の運動を遂行できるかという能力も長距離走競技パフォーマンスを決定する重要な要因であることが報告されている(LaFontaineら, 1981)ことからも理解出来よう。


さらに、走距離が長くなるにつれて最大酸素摂取量よりも乳酸性作業閾値や血中乳酸蓄積開始点、等の最大下能力との相関関係が高くなることが示されている(Tokmakidisら,1998)。


これらのことから、走距離の異なる競技においては、その競技パフォーマンスに大きく関与する生理学的要因が異なることを理解することが出来る。


従って、目標とするレース距離に応じて向上させるべき生理学的要因は異なるとも言えるのだが、レース距離に関わらず競技中の酸素摂取水準という側面から考えれば、最大酸素摂取量を向上させることは極めて重要であると考えられる。


いわゆるエリートランナーのマラソンレース中における酸素摂取水準は約85%程度であるといわれている(石井,2011NSCAジャパン総会基調講演)が、競技パフォーマンスを向上させる上では、競技中の酸素摂取水準を向上させる、すなわち、最大下能力を向上させる、あるいは、最大酸素摂取量を向上させる、すなわち、最大有気的能力を向上させる、という2つの戦略が考えられる。


もちろん、その両要因を向上させることが望ましいといえる訳だが、最大有気的能力を向上させるためのトレーニングは高強度トレーニングとなり、最大下能力を向上させるためのトレーニング強度と異なる。すなわち、最大下能力を向上させるトレーニングを実施しても最大有気的能力を効果的に向上させることは出来ないといっても過言ではない。


従って、何より最大有気的能力、すなわち最大酸素摂取量は高めるだけ高めておくに越したことはないといえよう。


そして、一般市民ランナーにおいては、最大酸素摂取量の向上を目的としたトレーニングが圧倒的に欠如していることを付け加えておきたい。


参考文献:
LaFontaine, T. P., Londeree, B. R., and Spath, W. K. The maximal steady state versus selected running events., (1981) Med Sci Sports Exerc, 13, 190-3.

Tokmakidis, S. P., Leger, L. A., and Pilianidis, T. C. Failure to obtain a unique threshold on the blood lactate concentration curve during exercise., (1998) Eur J Appl Physiol, 77, 333-42.
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持久系アスリートに対するストレングス&コンディショニング

日本ストレングス&コンディショニング協会機関誌,Vol.21,No.3,2014
「長距離ランナーのための有酸素性能力トレーニング:伝統からの脱却
-Training the Aerobic Capacity of Distance Runners: A Break From Tradition-」Anthony Nicholas Turner MSc, CSCS


個人的には、非常に興味深い記事であると考える。


そこで、上記記事に関連し以下に長距離走競技パフォーマンスに関係する生理学的要因について、特に最大有気能力に着目した先行研究を記載してみたい。


長距離走競技パフォーマンスを決定する要因について、古くから最大酸素摂取量に代表される最大能力に着目したものや乳酸性作業閾値(LT)に代表される最大下能力に着もしたものを中心に数多くの検討が行われているが、長距離走競技においてはそのエネルギー供給が主に有気的に行なわれるために,最大酸素摂取量が競技成績を決定する重要な要因の一つであることが報告されている(SjodinとSvedenhag,1985)。


一流ランナーの最大酸素摂取量は70〜85 ml/kg/minにも達することが報告されており(Boileauら,1982)長距離走競技パフォーマンスと密接な関係にあるといえるが、最大酸素摂取量を測定するために用いられる漸増負荷走運動テストにおいて疲労困憊に至った時点の走速度、すなわち最高走速度が最大酸素摂取量よりも長距離走競技パフォーマンスと密接な関係にあることが報告されている(Noakesら,1990)。


また、最高走速度などを用いた高強度ランニングにおいて疲労困憊に至るまでの時間(Time to exhaustion)が長距離走競技パフォーマンスを評価する方法として用いられている(Billatら,1994)。


これらのことから、いずれにしても長距離走競技パフォーマンスを向上させるためには、まず競技者自身の最大有気的能力を高める必要性があるといえる。


参考文献:
Sjodin, B., and Svedenhag, J. Applied physiology of marathon running., (1985) Sports Med, 2, 83-99.

Boileau, R. A., Mayhew, J. L., Riner, W. F., and Lussier, L. Physiological characteristics of elite middle and long distance runners., (1982) Can J Appl Sport Sci, 7, 167-72.

Noakes, T. D., Myburgh, K. H., and Schall, R. Peak treadmill running velocity during the VO2 max test predicts running performance., (1990) J Sports Sci, 8, 35-45.

Billat, V., Renoux, J. C., Pinoteau, J., Petit, B., and Koralsztein, J. P. Reproducibility of running time to exhaustion at VO2 max in subelite runners., (1994) Med Sci Sports Exerc, 26, 254-7.
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2014年04月12日

持久系アスリートに対するストレングス&コンディショニング

私は大学卒業後、約10年間に渡りトライアスロン競技に取り組んできました。


今から約20年程前、私がトライアスロン競技に取り組み始めた当時は、インターネットも普及しておらず、トライアスロン競技に関するトレーニング(練習)の情報を国内唯一のトライアスロン競技専門誌と、海外のトライアスロン競技専門誌から収集し、試行錯誤しながら日々トライアスロンのトレーニング(練習)に打ち込んできました。


その結果として、有酸素性持久力の指標の一つである最大酸素摂取量は、ベスト時において70ml/kg/min、平均値としても65ml/kg/minにまで到達し、エリートランナーとしての一つの関門であるとも言えるフルマラソンレースにおけるサブスリーを4度達成するまでパフォーマンスの向上が見られました。


しかしながら、トレーニングに関する知識を充分に有していない当時の私は、非効率なトレーニングを実施していた事も否めず、オーバートレーニング(症候群)に陥るといった様々なトラブルを引き起こした事もあり、その事が、筑波大学大学院に進学し、持久系運動時における疲労に関する研究に取り組むきっかけとなりました。


筑波大学大学院では、持久系運動時における疲労の要因を新たなる視点から捉える事で、持久系スポーツパフォーマンスに関与する新たな要素を明らかにしようと検討を重ねましたが、修士課程という事もあり充分な研究活動を遂行するに至りませんでした。


修士課程修了後、パーソナルトレーナー、S&Cスペシャリストとしての活動を重ねていく過程で、国内トップランナーから一般市民ランナーまで、様々な競技レベルのランナーやトライアスリートと接する中で、今だに競技経験者の経験則や感覚に頼っただけのトレーニング(練習)が横行し、また、いわゆる「補強トレーニング」とか「筋トレ」とか称されるウエイトトレーニング(のようなもの)が実践され、持久系アスリートに対するストレングス&コンディショニングという考え方は皆無に等しい状況である事実を認識するに至りました。


もちろん、私がパーソナルトレーナー、S&Cスペシャリストととして駆け出しの頃はランナーやトライアスリート等の持久系アスリートに対して充分なストレングス&コンディショニングプログラムを提供出来ていたとは言えませんが、様々な学びの機会や経験を経て、充分なストレングス&コンディショニングプログラムが提供出来るようになると、これまでの自分自身のバックグラウンドである持久系スポーツに対する恩返しの意味を込め、持久系アスリートに対して、科学的根拠に基づく適切なトレーニング(練習)、正しいストレングス&コンディショニングを提供して行かねばと考えるようになりました。


そこで、今後、持久系アスリートに対するストレングス&コンディショニングを普及させるべく様々な形で情報発信をしていきたく考えております。


競技レベルを問わず全ての持久系アスリートの皆様、是非ともご期待下さい!
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2014年03月07日

4月からの悩み!?(笑)

国立競技場のリニューアルに伴い、国立競技場トレーニングセンターが3月一杯で閉館となる。。。

今年、国立競技場トレーニングセンターに通い始めてから、自分自身、かなり強く、上手くなってきたのではないかと実感している訳だが・・・

その最大の理由は、バーベルを落とせる環境での練習が増えたからであるからと言っても過言ではない。。。

勿論、バーベルを粗雑に落として練習していても強くはなれない事は言うまでもないが、バーベルを落とせる環境であるからこそ可能な練習を的確に実施する事は、格段にレベルアップを促進させると言えよう。

普段からバーベルを落とせる環境で練習の出来る選手には理解し難い事かもしれないが、普段、バーベルを落とせない環境で練習している者にとっては、バーベルを落とせる環境での練習の意味合いを強く感じる事が出来るし、その重要性を強く認識する事が出来る。

4月から、如何にバーベルを落とせる環境を確保するか、そこでの練習時間を如何に捻出するか・・・

今、ここで自分自身の成長を、歩みを止める訳にはいかない。。。

環境と時間の確保・・・

振り返れば、トライアスリート時代もまさに、練習環境と練習時間の確保との闘いであった。。。

時代は繰り返す!?(笑)

いずれにせよ、4月からの環境と時間の確保を何とかせねば!!
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2014年02月01日

運動の更なる意義、可能性


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本日は、筑波大学にて所属研究領域の卒論・修論発表会に出席。

僭越ながら、表彰論文選出の審査員を務めさせて頂いた。

所属研究領域は運動生化学ということで、これまではどちらかといえば基礎的な研究が多く、末梢における運動の効果について追求、検討する研究が多かったといえるが、近年では、末梢のみならず、中枢、特に脳における運動の効果について検討する研究が多くみられるようになってきている。

脳における運動の効果について、今後、更なる検討がなされることは、運動の更なる意義、重要性を見出すことに繋がり、新たな側面から運動に取り組む人を増やすことに寄与するといえるだろう。

運動の更なる意義、新たな側面からみた運動の可能性について、より多くの知見が得られることを期待すると共に、それらの知見を如何に現場に応用、適用していくかが、我々運動指導者の新たなるミッションになりうるのではないだろうか。

ま、なんだかんだいっても、筑波大学はハイレベルな訳で(笑)そのOBであることに誇りを感じてしまう今日この頃(笑)
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2014年01月25日

この数日間で感じた事を徒然なるままに的毒!?(笑)

昨年末の話ですが(笑)

平成25年度の筑波大学で非常勤講師として担当する全ての授業が終了しました。。。

当方の授業で初めてウエイトトレーニングに取り組んだ学生も多かったのですが、みんなそれぞれ本当にエクササイズテクニックが向上しました。

そして、完璧なテクニックとはいきませんが、ある程度のテクニックではありながらも使用重量が40kgも増えた学生もいて・・・

何より適切なエクササイズテクニックの再現性を意識しながら重量を追う姿は、はたから見て、ある意味で心地良さを感じてしまう程です。

ホント多くのトレーニング指導者に、その光景を見せてあげたい位。。。(笑)

最近、「重いものを挙げてもパフォーマンスは上がらない」とか「重いものを挙げるトレーニングは弊害が多い」とか・・・

そんなセリフを頻繁に耳にしますが・・・

個人的な意見として言うならば、それは不適切なテクニックで重いものを挙げているからであり、トレーニング指導者がストレングスをベースとするストレングス&コンディショニングというものを充分に理解していないからだと考えます。

実際、適切なSQやDLのテクニックについて充分に理解しているトレーニング指導者は少ないと言っても過言ではありません。。。

例えば・・・

「高重量のスクワットばかりやっているとアライメントが乱れ、胸椎の伸展動作が不十分になり様々な弊害を引き起こす。」

「高重量のスクワットでは、充分に殿筋やハムを使えない。」

そんな言葉を耳にしますが、スクワット動作において胸椎伸展位を意識し維持する事は重要なポイントの一つであり、軽い重量だろうが高重量だろうが胸椎伸展を意識しなければならず・・・

あらゆる重量でスクワットを実施する場合でも、胸椎伸展位を保ち腰椎を安定させ骨盤の前傾を意識しながら股関節を充分に屈曲させれば、殿筋とハムを動員せざるを得ない筈です。。。

高重量のスクワットを実施して胸椎のアライメントが乱れたり、下肢伸展パターンが乱れるのは、高重量スクワットそのものの弊害ではなく不適切なテクニックによる弊害であり、その不適切なテクニックを改善出来ないトレーニング指導者による弊害な訳です。。。

当方の授業を履修してくれた学生で、何らかの運動経験のある学生が口を揃えて言うのは「ウエイトトレーニングはとにかく重量を増加させていけば良いと考えていました」という言葉。

恐らく、彼らは、現段階に至る過程の中で何らかの形で誤ったウエイトトレーニングを教わってきている筈であり、レベル差はあれど、そのような認識はトレーニング指導者の中にも植え付けられているに違いないのだと推察される訳です。。。

だからこそ、「重いものを挙げても意味がない」「重いものを挙げるトレーニングは弊害がある」と言う認識になるのではないかと。。。

適切なテクニックで重いものをあげれば弊害はありませんし、大いなる意義、恩恵が得られるのです。

勿論、重いものをいくら挙げても直接的にスポーツパフォーマンスが向上する保証は一切ないという事は言うまでもありませんが。

それは、ストレングス&コンディショニングというものを充分に理解していればお分かり頂ける事ですね。。。

なんだかんだ言っても、筑波大学の学生は賢いです・・・トレーニングの専門知識のない一般学生でも当方の授業を受けた直後の今なら、もしかしたら、そこのあなたよりも基本的なウエイトトレーニングに関する正しい知識とスキルを持っているかもしれませんよ!?(笑)
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2013年12月03日

教育活動日誌

非常勤講師として筑波大学で一般体育の授業を担当して約半年あまり・・・


当方が担当する授業も残すところ、後1回となりました!


秋学期の授業は、とにかく、ウエイトトレーニングに取り組んでもらいましたが、男女を問わず殆どの学生において、スクワットとRDLのテクニックが向上しました。。。


週1回、6週間で見違える程に。


恐らく、バーベルに初めて触ったという学生も多いのではないかと推察されますが、そんな学生達も「1RM」とか「再現性の高い動作」なんて言葉を口にするようになってきてます。。。(笑)


返す返すも、後1回で担当授業が終了してしまうのは残念な話ですが、何かしら学生の心に残る授業になるよう最後の授業に取り組みたいと思います。


来週は、NSCAジャパンレベルT検定的に!?(笑)スクワットとRDLの5RMの測定をする予定です。。。
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2013年11月29日

某筑波大学(笑)

某筑波大学での非常勤講師として担当する授業も残すところ、あと2回になってしまいました。。。


今年度から某筑波大学も2学期制となり、授業日数が減った関係で、あっと言う間の出来事だったように感じます。


秋学期は、フリーウエイトトレーニングを中心に授業を展開し、特にBSQとRDLを重点的に実施するようにしておりますが・・・


週1回、75分の授業ではありながらも、それなりに学習効果、練習効果も見え始め、殆どの学生において、動作の改善が見られるようになってきました。


場合によっては、そこらのトレーニング指導者より格段に上手い学生も!?(笑)


何より、一般の女子大生がバーベルと格闘している姿は、何とも微笑ましいというか!?(笑)トレーニング指導者としては、非常に素晴らしい光景に感じます。


いずれにしても、5RMの重量を上げていくという課題を課し男女問わず一生懸命バーベルと格闘させています(笑)


1コマ40人強ですので、個別のアプローチは難しい訳ですが、なるべく多くの学生に声をかけるように心がけると共に、学生同士がお互いに動作をチェックし合うというカルチャーを植え付けるべく働きかけをしてきましたが・・・


お互いに動作をチェックし合うというカルチャーの確立は、まだまだといった感じでしょうか!?


それでも、お互いにチェックし合うとはいかないにしても、お互いの動作を見るというカルチャーは植え付ける事が出来たようにも感じます。


施設レイアウトが、もっと良ければ更に効果的、効率的な指導、授業展開が出来るという自信も持てるようにもなりました。


この経験を通じて、更にトレーニング指導者としてスキルアップ、レベルアップ出来たのではないかと感じております。


願わくは、当方が担当した授業を履修した90名弱の学生のうち一人でもいいから、この授業をキッカケにトレーニングを継続してくれたらと。。。


が、多分、やらねぇだろうな(笑)


何にしても、ようやく授業の展開等に自信を持ち始めたので、可能ならば来年度も継続出来たら、もっと良い仕事が出来るのにと思うと残念でなりません。


ただ、最近の話では、今年度限りの契約ではあるものの、来年度の継続の可能性もゼロではないとの事になったようですので!?僅かながらの可能性に期待したいと思います。
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2013年11月21日

研究現場では。。。

先日、参加した所属研究室の研究討論会。


博論生の伸張性運動に伴う遅発性筋肉痛と動脈スティフネスの増加を抑制するための研究について興味深いディスカッションが繰り広げられた。。。


現場指導者の立場から言えば、加齢に伴う筋量の減少、特に速筋線維の選択的萎縮や減速・制動機能低下を予防するために、ウエイトトレーニング、特にエキセントリックコントラクションを強調したウエイトトレーニングを強く推進したいところである訳だが、エキセントリックコントラクションを伴うウエイトトレーニングにおいては、DOMSや動脈スティフネスの増加といったデメリットがフォーカスされ、少なからずともウエイトトレーニングに対するマイナスイメージを払拭出来ないのも否めない。


が、DOMSや動脈スティフネスの増加、等の伸張性運動に伴うデメリットを抑制する事が可能であるならば、高齢者の運動としてウエイトトレーニング、エキセントリックコントラクションを強調したウエイトトレーニングを推進する上で強い後ろ盾になると言っても過言ではない。


そのような点で、先日の研究討論会は研究者のみならず、現場指導者としても非常に有意義であったし、現場の視点から、その研究が超高齢化社会の到来に向けて、高齢者の運動指導において非常に意義ある研究であるとコメントさせて頂いた。


研究現場の最前線では、常に新しい知見を得るべく研究者が日夜研究を続けている訳だが、それら研究を活かすも殺すも我々現場指導者であると言っても過言ではない。


そして何より、研究者と現場指導者が更に連携する事で、より良い研究・実践に結びつくと言えるだろう。


そのような点で、我々現場指導者は研究現場をもっと知る必要があると言える。


そのための第一歩は、何より研究論文を読む事に他ならない。。。


という事で告知です(笑)


【11/23(祝・土)開催セミナー「運動指導者に必要な論文の読み方と活用の仕方」】詳細は→https://www.facebook.com/events/1426770487534814/


ご興味ある方は是非ともご参加下さい!
posted by NOGU at 14:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月02日

運動において重要なのは過負荷、漸進性

11月に入りました。。。


今月の中旬に某出版社より当方が監修した書籍が出版されます(笑)


大手出版社の出版となりますので、恐らく全国の多くの書店で販売されるかと思います。また、恐らく多くの図書館にも蔵書されるかと思いますので、当方監修の書籍をみかけたら笑ってやって下さい(笑)


ただ、改めて言いたいのは、本書を監修しているからといって、そこで伝えている事は当方の本意ではないというか、それが全てではないという事です。


本書の内容は、運動不足にある中高年の方々が運動を始める一つのキッカケとなるべく構成されたものであり、そこに書かれている事だけを実践すれば良いというものではありません。。。


人間の身体は、運動に対して必ず何らかの適応を示します。


本書で紹介しているエクササイズ等を運動不足にある人が実践すれば、実践開始当初は身体が適応し、いわゆる運動効果がみられる筈ですが、その状態から更に同じ事を続けていても運動効果は頭打ちになるばかりか、状況によっては不適応を示す可能性もあります。。。


運動効果を得るには、過負荷、漸進性というトレーニングの原理・原則に基づき少しづつ運動強度を高めていく必要があるからです。


また、一般の人が運動に取り組む一つの目的であり最大の目的は、加齢に伴う筋の萎縮・減少を防ぐ事であると言っても過言ではありません。


筋の萎縮・減少を防ぐためには身体に対して十分な負荷を与え続けていかなければなりません。


運動の効果は逆戻りしうる可能性があるからです。


すなわち、運動をすれば運動効果が得られる訳ですが、運動を中止・中断してしまえば運動効果は消失してしまうのです。


そのような点で、自体重エクササイズや十分な負荷をかけられないような動作のエクササイズは過負荷、漸進性に従う事が出来ず、運動効果を上げる上で不十分であると言え、我々人間はウエイトトレーニングによって十分な負荷を身体に与え続けていかなければならないと言っても過言ではないのです。


健康ブーム?だか何だか分かりませんが、ランニングやウォーキング等の有酸素運動に取り組み始めた人が増えているかと推察されますが、筋の萎縮・減少を防ぐという点で考えれば、残念ながら有酸素運動には筋の萎縮・減少を防ぐ効果がない事は科学的に明らかにされている事です。


また、インナーマッスルの強化?だか何だか分かりませんがヨガ等に取り組み始めた人も多いと思いますが、科学的根拠は不十分なものの過負荷という点で考えれば、恐らく筋の萎縮・減少を防ぐという点では十分な運動であるとは言えません。


勿論、有酸素運動やヨガを否定している訳ではなく、それだけを実践しているから健康である、抗加齢に取り組んでいるという考え方に問題があると提起しているだけですので誤解のないように。


筋の萎縮・減少を防ぐために、有酸素運動やヨガと合わせて適切なウエイトトレーニングを実践して欲しいと。。。


ですから、本書をキッカケにより多くの人が適切な運動指導者の下で一生、適切なウエイトトレーニングを実践して頂きたいと切に願うばかりです。


という事で、本書である程度の運動を実践した後には、弊社ユニバーサルストレングスで開催している一般向けトレーニング講習会に是非ともご参加下さい!(笑)

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2013年04月03日

ウエイトリフティング関連

今年の2月に味の素ナショナルトレーニングセンターにて開催された研修に参加させて頂き様々な講義を拝聴させて頂いたのですが・・・

特に印象深く感じたのが、長期的な選手育成の過程おいて絶対に選手に怪我をさせてはならないという事を各先生が強調されていた事。。。

ジュニアからトップまでの一貫指導プログラムを機能させる上で、それは当たり前と言えば当たり前の事なのですが、目先の勝利だけに固執してしまったり、障害予防に関する取り組み(補助トレーニング等)が不十分であったりする現状がある事を改めて認識させて頂きました。。。

私は現在、パーソナルトレーナー、S&Cコーチという立場で活動していますが、将来的にウエイトリフティング指導者としてジュニア世代を中心とする選手育成活動にも従事出来たらと考えています。

そこで、改めて考えた事が、S&Cコーチの立場としてウエイトリフティングにおける障害予防プログラム(プレハビリテーショントレーニング for ウエイトリフティング)を構築し、多くのウエイトリフティング指導者やアスレティックトレーナーと連携しながら選手に絶対怪我をさせない練習環境、練習体制を築く事。。。

現在、競技としてのウエイトリフティングの練習に取り組んでいる経験とパーソナルトレーナーもしくはS&Cコーチとしてのトレーニング指導経験を活かす事、それこそが自分だから出来る事であり、自分が今の仕事に就く際に取り組みたいと考えていた事に結び付くのではないかと。。。

という訳で、俺が役に立つ時がすぐそこまで来てるぜ!?(笑)
posted by NOGU at 19:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

研究活動!?

来月から修士課程時代に所属していた研究室に非公式?ながら参加する事になり、修士論文で実施した実験結果を再考察したりしてますが・・・

当時私が実施した実験は、筋で産生されるアンモニアが末梢においても中枢においても疲労を引き起こす因子になる可能性がある事から、LT(乳酸性作業閾値)程度の走運動を8000m実施した直後に4000m全力走を実施するという実験デザインにおいて血中乳酸濃度、血中アンモニア濃度、等を測定し4000m全力走パフォーマンスとの関係を検討したのですが・・・

この実験では、持久的走運動中に筋で産生されるアンモニアは末梢においても中枢においても疲労因子になり得る可能性は低く、4000m全力走パフォーマンスにアンモニアが及ぼす影響が少ないという結論に至りました。。。

しかしながら、自覚的運動強度を基に中枢性疲労と4000m全力走パフォーマンスの関係を推論すると何らかの関係がみられる可能性は否定出来ず、末梢における疲労の影響が少ないとされるLT程度の運動強度での8000m程度の走運動中において、アンモニア以外の要因によって中枢性疲労が引き起こされその後の4000m全力走に何らかの影響を及ぼす可能性があると推察されます。

近年、中枢性疲労に関する興味深い知見として、中枢性疲労の原因として脳内のTGF-βが注目されており、このTGF-βが脂質代謝に関係している事が明らかにされている事が挙げられます。

すなわち、疲労感を感じている状態、中枢性疲労が引き起こされている状態ではエネルギー代謝における基質として脂質が多く利用される事になり、このような状態においては4000m全力走のような運動に何らかの影響を及ぼす可能性があると考えられる訳です。

残念ながら、当時の私の実験の測定項目では、それを検討する事は出来ませんが、今後の研究テーマとしては非常に興味深いのではないかと考えます。

と、当時の指導教官と電話でそんなやり取りをしたり、先行研究のリサーチをしていると、改めて自分自身、研究者気質なんだなぁ!?と思ったりしています(笑)

研究者としてのレベルは大した事ないとは思いますが。。。(笑)
posted by NOGU at 19:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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